Vaingloryのブログ。

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なぜソロキューの味方は弱いと感じるのか。

はじめに:

 閲覧ありがとうございます。hosiumeと申します。最近ツイッターで回ってきたマッチングシステムや階層に関しての不満やギルドメンバーを見て少し感じ方が違うなと思い、書きました。似たような内容の記事はすでにたくさんあると思いますが、少しでもMOBA全体で暴言が減ることを願っています。ソロキューで味方に納得できない方はぜひ読んでみてください。

要約:

怒る気持ちはよくわかる。でも負けたのは自分の実力不足と考えた方が良いし、同じくらいのゲージを持っているプレイヤーは下手じゃない。味方のせいにして批判するなら自分の反省点見つけて練習した方が生産的だし、楽しい。勝率が下がるから暴言はやめるべき。ソロキューではプールが広いと有利。ただマッチングシステムはそこそこ適正だと思う。

なぜソロキューの味方は弱いと感じるのか:

MOBAというゲームの性質上一人で勝つことは不可能です。Vaingloryにおいても例外ではなく、チーム全体の利益を追究し続けたチームが勝利します。

 

よって勝ちたいのであれば味方のことを尊重し、意見を受け入れるようにしなければなりません。特にソロキューという環境では、まったく異なる価値観をもったプレイヤー同士がマッチングします。普段仲間うちでメタを形成しプレイしていると、その環境の違いに落胆し、自分の意見と違ったからといって味方批判を始めるプレイヤーが少なくありません。

 

また、そもそもマッチングシステムに対する不評をよく見ます。①”味方の階層が低すぎる”②”同階層とは思えないほど下手だ”、等です。これらに関して僕個人の意見としてはまったく賛同できません。なぜなら普段プレイしている中で圧倒的な実力差によって負けた、と感じることは非常に少ないからです。

 

①”味方の階層が低すぎる”について

この”実力差によって負けた”と感じる唯一の例外は、高ランクの一部のプレイヤー(10g)たちとマッチングしたときです。彼らのプレイは非常に洗練され、とても同じゲームをしているとは思えないほど異次元です。そのときは素直に実力差を認め、彼らにいつか勝つため改善点を模索します。

 

そして僕自身の階層がすでに10sであり、上を目指していくのなら彼らに勝っていく必要があります。Vainglory内のトロフィー表示画面に明記しているように、”折をみて高階層のプレイヤーとマッチングする”とありますし、自分よりうまいプレイヤーのプレイを体験できるというのは非常に貴重な経験になります。(五連続くらいボコられると萎えます)

 

しかしながらそれ以外の試合に関しては、バランスが取れており、ほとんどの試合で適当なマッチングだと感じます。仮に3gくらいの味方とマッチングしたとしましょう。その場合、必ず相手チームにも同階層程度の相手がいるはずです。そう考えるとバランスは取れています。

 

また、仮に階層のバランスが取れていないとしましょう(味方には3gがいるが、相手にはいない)。この場合考えられるのは、その3gの人物が3gの実力ではないという可能性です。もしかしたら直近の戦績でかなり階層の離れた上位プレイヤーに勝利し、マッチングのシステムに”より高階層のプレイヤーとマッチングさせるべき”と判断されたのかもしれません。

 

事実として、明らかに階層と実力が見合わないプレイヤーが存在しますよね。そう、皆さん大好き”サブアカ”です。また、もしかしたら復帰勢や別のMOBA経験者かもしれません。いずれにせよ僕が言いたいのは、”なにかしら理由があってマッチングさせている”ということです。なんの理由もなしにマッチングさせているとは僕は思いません。

 

②”同階層とは思えないほど下手だ”について

A.得意ロールについて

”このプレイで〇〇(階層)ってありえないだろ”、ってよく耳にします("昔に比べてレベルが下がった"というのは除きます)。最近は特に9帯や10bの階層のプレイヤーに多い気がします。でもこれに関しても少し冷静になって考えてみてほしいんです。まず皆さん得意ロールってありますよね。僕が普段絡んでいるプレイヤーの中でも、ジャングルはまったくしない、キャプテンはできない(やろうとしない)、ボットしかしない、というプレイヤーはたくさんいます。

 

ですがソロキューにおいては常に自分のしたいロールができるとは限りません。得意なロールが被ることもありますし、昔に比べればましになったとはいえ、キャプテンは不人気なロール(特に低い階層)だと感じます。

 

もし希望ロールが被ったとして、どちらか一方が譲り、試合が始まったとします。その場合譲った方のプレイヤーはもしかしたら不得意なロールかもしれません。考えてほしいんですが、もし自分が普段ボットしかしないプレイヤーだとして他のロールをするとなったとき、自分が今いる階層の実力を出せるでしょうか。

 

ここで自信をもって肯定できる方はソロキューにおいてはロールを譲った方が勝率が上がると断言します。しかしほとんどのプレイヤーは実力を発揮できずに、味方から罵倒のチャットが飛んでくるのが容易に想像できるのではないでしょうか。また、3v3において存在するのは、キャリー、ジャングル、キャプテンの三種類ですが、5v5においてはミッド、ボット、ジャングル、トップ、キャプテンの五種類に増えます。

 

つまりソロキューにおいて自分の不得意なロールをしなければならなくなる確率は、3v3よりも5v5の方が普通に考えれば高くなるわけです。これは”味方のプレイがひどい”という意見の理由の一つになるのではないでしょうか。そう考えるとロールが被ったうえで譲ってくれたプレイヤーを攻めるのは少し理不尽な気がします。

 

勘違いしてほしくないのは、一部のロールしかできないこと(得意でないこと)は別に悪いことではないということです。もちろんできるに越したことはありませんし、ゲーム全体を理解するためにも全ロール練習するのは上達に繋がりますが、器用貧乏になってしまうよりははるかに良いでしょう。PTを組んでプレイする場合、固定ロールで試合をまわすのは非常に合理的です。

 

B.得意ヒーローについて

またこれはロールに限ったことではなく、ヒーローでもいえることでしょう。ランクマッチではいつでも得意ヒーローを取れるとは限りません。相手に取られてしまうこともあれば、バンされてしまう可能性だってあります。そして得意ヒーローを取れたとしても対面との相性、味方チームとの相性が悪い可能性だってあるはずです。

 

これが最初に挙げた自分が思っているメタと違っただけで味方批判を始める、という話にも繋がってきます。仲間うちで強いと思っているヒーローをピックした(またはカウンターと思っているヒーローをピックした)としても、デスしたり、ミスをすると味方から乾杯ピンが飛んできたことがありませんか?

 

Vaingloryの勝敗にはさまざまな要素が絡みます。勝率が七割を上回れば十分すぎるほどカウンターといえるでしょう。しかし裏を返せば、十回やって三回は負けてしまうわけです。メタでないヒーローを使い、勝ったときに文句は出ませんが、負けてしまうとトロール認定されてしまい、晒されることはよくあります。

 

(程度はありますが)メタでないヒーローを味方がピックしたときも少し立ち止って、チームのバランスやカウンターについて考えてみると良いかもしれません。

 

C.プレイスタイルの違いについて

この記事を読んでくださっている皆さんは自分がなぜ今いる階層にたどり着けたのか説明できる方は少ないのではないでしょうか。普通はこんなこと考えないでしょう。これは言い方を変えると、なぜ自分が今の階層で止まっているのか、ということにもなります。

 

なにがいいたいかというと、Vaingloryにおいて実力の定義は非常に難しいということです。ある階層において、ある人はミクロのプレイ(反射ブロック・スキルの精度やスタッターステップ、フォーカスチェンジ等)が非常にうまかった、ある人はマクロの判断(オブジェクト判断やグループアップのタイミング)が非常にうまかった、ある人はその両方は苦手だが、チームの構成(カウンターピック、ヒーロー相性等)を考えるのがうまかった、など人によってなにが得意かということは異なります。特にチーム構成は軽視されがちです。

 

それらを総合して、判断するシステムになっているのがTierの概念です。すべての試合の結果のみをもとにランク付けされるわけですから、一試合の、しかもワンプレイのみを判断材料にするよりも遥かに信用できます。”Tierが信用できない”というのはおかしな話で、客観的な結果に基づいたデータとしてこれ以上に信用できるものなど他に存在しません。

 

それに納得できないのなら、さっさと自分の階層をあげていけばいいだけです。自分と同じ階層のプレイヤーを下手だと感じるということは、自分の実力は今いる階層よりも上だと確信しているからです。実際ソロキューのみで10gまでいったプレイヤーはいますし、僕自身も10sまでソロキューだけで行きました。本当にあなたのTierが適正でないなら上がれるはずです。

 

D.その日の調子やプレイ環境

これはどんなことでも言えますが、みんな人間ですから”調子”というものがあります。極端な話をすると、風邪を引いていれば判断は鈍るということは誰だってわかります。気分は毎日変わりますし、いつもベストな環境でプレイできるとは限りません。

 

10bのプレイヤーが調子が悪ければ、9gのパフォーマンスになってしまうのは仕方がないでしょう。自分の調子を見極めるのもTierをあげる上で大切な要素かもしれません。

 

E.上級者によるブースト

ここまで書いてきて、さもTierは正しい指標である、みたいな書き方をしましたが、唯一の例外が上級者のサブアカによるブースト(いわゆる”寄生”)です。

 

これは線引きが非常に難しく、どこまでが”寄生”と呼べるのか、という問題があります。10gのプレイヤーが9bのプレイヤーと10bになるまでプレイしたなら、それは”寄生”と呼ばれても仕方ないですが、10bのプレイヤーが9bのプレイヤーと9sになるまでプレイした場合は”寄生”とはいえないかもしれません。

 

また10bと10s、10sと10gに大きな実力差があることも問題です。加えて同じ10bでも、2400前半のプレイヤーと2500後半のプレイヤーでは実力に大きな差があり、以上のことから”寄生”の線引きはほぼ不可能ということがわかります。

 

ただ一つ言えるのはあまりにも本来の実力と差のある階層にたどり着こうとする場合、”寄生”にも限界があります。10gのプレイヤーのサブアカに”寄生”したとしても、”寄生”する側にもある程度の実力がなければ一定以上上がるのは難しいということです。

 

サブアカを使っていたとしても、(前述のとおり)勝ち続けていると強い相手とマッチングするようになります。そうなったときに最終的に求められるのは”寄生”している側の実力です。もちろんPTにはVCという強力な武器がありますから、上級者からの指示を受けられるわけですが、これはいわゆる”コーチング”にあたります。

 

”寄生”というと非常に聞こえが悪いですが、上達するには一番効率的だといえるます。やろうと思えば上級者のすべてを吸収できるわけです。これ以上の環境はありません。よって目標の階層にたどり着くまでに、大幅に成長している可能性もあります。

 

なにがいいたいかというと、大幅に自分の実力からずれた階層にはいくら”寄生”とはいってもたどり着けません。必ずしも”寄生”したプレイヤーが下手だとは限らないということです。

 

と、ここまで”寄生”を擁護するようなことを書きましたが、事実として明らかな”寄生”(上級者から実力を吸収できずに上がったプレイヤー)が存在し、そのプレイヤーとソロキューで味方でマッチングしたなら、不利なチームであるということはいうまでもないでしょう。

 

しかし考えてほしいのは、そのプレイヤーが味方にくる確率よりも、相手チームにくる確率の方が高いということです。味方は自分以外のランダムな四人、相手チームはランダムな五人なので当然ですね。つまりいずれは確率が収束して実力通りの階層にたどり着く仕組みになっているわけです。

 

試合数をこなして上がれないのは自身の実力不足だということを認め、改善点を見つけましょう。

まとめ:

長々と色々書きましたが、試合に負けたり、味方の下手と感じるプレイを見てイライラしたり、暴言を吐いたりしてしまう気持ちはよくわかります。僕だって人間なので負けが続くとイライラするし、どうしてそこでそういう判断なの? みたいに味方のプレイを否定的に思うことは多々あります。キャプテンをしていてキャリーが火力を出してくれないと落ち込みます。

 

僕個人としてはそう思ってしまうことは別に悪いことではないと思います。きっとそれは向上心の裏返しでしょう。しかし、そうなってしまった(イライラしたり、暴言を吐いてしまいそうな)ときにこの記事の内容を思い出してほしいんです。 色々書いた中の理由が一つでもそのプレイヤーに当てはまれば、少し怒りが収まるかもしれません。

 

5v5の環境になってからデュオやトリオで潜る機会が増えたと思います。僕もそのうちの一人です。多くのプレイヤーはVCをつなぎ、通話しながらプレイしているでしょう。”暴言を聞いた人物のパフォーマンスは低下する”ということが証明されているのは有名な話です。きっと皆さん経験があるでしょう。暴言や苛立ちというのは勝率を下げてしまうのです。

 

つまり口に出したり、チャットしたところでなんのメリットもありません。本当に”勝利”を目指すなら表にだすべきではないのです。なんとなく本能にしたがってしまうと出てしまう暴言ですが、この記事のような”理由”を思い出せれば少しは防ぐことができるかもしれません。

 

少しでも勝率の向上に繋がれば幸いです。